林道砥石線

奥多摩より更に北へ行った埼玉県には良さそうな林道がたくさんあるため、この日は高速道路を利用して嵐山小川ICまで行き、埼玉の林道をいくつか走ろうと思って出かけました。

中でも、林道御岳山線はまとまった距離の林道だったので楽しみにしていたのですが、この日はついぞ御岳山線を走ることはできませんでした...(^_^;;)

ツーリングの計画は、嵐山小川ICで降りて、林道御岳山線のある西方面へ進みつつ、途中の林道も走ってみよう!という計画だったのですが...。

その途中の林道のひとつが今回紹介する林道砥石線です。県道172号線を西へ進み、木のむらキャンプ場へ下っていった先にある林道であり、反対側のブナ峠というところへ抜ける完抜の林道ということでした。

GoogleMap上は道が途切れていますが、ブナ峠までつながっているようです。僕の記憶で何となくの林道マップを書いてみました。確かこんな感じだった...はず!

まず、A地点の木のむらキャンプ場へ入っていく分岐点です。僕が地図を確認していると、その横をトリッカーが入っていったので、ここで間違いない...と思い先へ進みました。

キャンプ場の横を通り過ぎ、しばらくすると未舗装路になります。A地点〜B地点もそこそこガレていながら、やや勾配のある登り坂となっている箇所があるので、少し注意が必要でした。自分が登っているときに対向車がくると厳しそう...。

B地点の辺りは、逆にそこそこの下り坂になっていて、下りの途中に林道砥石線への分岐があります。この辺りも大きめの石がゴロゴロしていました。

元々、林道砥石線を経由してブナ峠まで抜けて、更に西にある御岳山線を目指す予定だったのですが甘かったです。砥石線はちょっと初心者には厳しめの林道で、途中から登り坂で土のセクションに変わります。バイクがギリギリ擦れ違える程度の幅で、土が抉れているような箇所もあり、これまで走った林道の中で最も厳しかったです。

結局、登り勾配の場所でスタックしてしまい何とか脱出しようとして転倒したり、汗だくでバイクを押しながらアクセルを回したり...と、もがいた結果、何回かバイクを倒してしまい...こうなりました。

転倒した際に、ミラーを打ち付けてホルダーの根元からばっくりと裂けました(T_T)。写真ではかろうじてつながっているように見えますが、完全に裂けていてクラッチレバーがブラブラの状態に...(汗)

道幅が狭すぎてUターンもできず、クラッチも握れず...かなり厳しい状況でしたが、ニュートラルにして、力づくでスタック状態からリカバーし、バックで少しずつ後退。砥石線をなんとか離脱しました。

その後、C地点には休憩スペースがあったため、そこでしばらく休憩。

余裕がなかったので、砥石線の写真はありませんが土のセクションを走ったことで、タイヤが土だらけになっていました。今回、土の怖さを身をもって体感しました。話には聞いていたものの、実際に体験して土のやっかいさが分かりました。

何度も転倒したため、僕自身も装備も土だらけに...。

休憩スペースで汗だくの身体を休めていると、ジェベル250XCがB地点の方へ登っていきました。声を掛けようとしたら遅く、そのまま走って行かれたのですが、10分ほどで戻って参られました。B地点の辺りで余りの勾配とガレ具合に転倒してしまい何とかかんとかUターンしてきたとの事でした。何しろタイヤがミシュランのシラックだったし(^_^;;)

その後、ジェベルのおじさんと休憩スペースで30分くらいバイク談義をしました。歳は僕の倍くらいでジェベルはセカンドバイク。メインはFJR1300で、北海道ツーリングなんかもよく行かれているとのことでした。

僕自身、気持ちはめげていなかったのですが、バイクが壊れてしまったので砥石線の再挑戦は諦めるしかありませんでした。クラッチホルダーも裂けたままでは自走して帰れないので、何とかごまかしごまかしで走れるように修理しました。タイラップでホルダーを締め付け、その上からビニールテープでぐるぐる巻きにして何とかクラッチレバーを握れるように補強。写真は家に帰ってからビニールテープを外したときのものです。本当に持ってて良かったタイラップ...。

後日、裂けてしまった純正のホルダーを注文し修理しましたが、もしブレーキレバー側に倒れてブレーキホルダーごと壊れていたら、修理できるレベルではなかったので本当に良かったです。

そもそも林道に行くなら可倒式ミラーなどに変えておくべきで、僕の事前の見通しの甘さが招いた完全なミスだったと思います。林道に入るならある程度のトラブルを予想してどう対処するか予め考えておくことが大切だと感じました。

難易度の高い林道をアタック!というような林道ツーリングを僕は考えてはいませんが、今回の砥石線くらいの林道を難なくクリアできるくらいに上手くなれれば、普通に林道をツーリングする上では十分だと思うので、もっと上達したいと思った1日でした。

おしまい。